シェービングエステを得意とするヘアサロンの計画である。
この天井の高いサロンは大きく分けて、施主施工の家具が並ぶDIY部分(受付、待合、カットスペース)と小屋部分(シャンプースペース、スタッフルーム)の2つで構成されている。
シャンプースペースではシェービングエステも行われるため、閉じた落ち着きのある空間が必要とされて小屋をつくることになったが、空調を行き届かせなければならず、閉じすぎない空間が求められた。
そこで、それぞれのシャンプースペース、スタッフルームの間にパネルをたてて、その上に互い違いに半分ずつパネル状の屋根を乗せて、全体で切妻屋根の小屋になるような形状とした。仕上についてもきれいになりすぎない足場板をフローリングとして用いて、感覚的にも閉じすぎない、ちょうどいい居心地となるよう考えた。
DIY部分は床をモルタルとしたざっくりとした大きな空間で、施主自らがつくった受付カウンターや棚が並んでいるが、材料に足場板を用いることで、小屋部分に少し歩みよった空間となっている。
下地のパテ塗りを含む塗装、天井の配管の被覆もDIYで行われたが、つづけて施主が積極的に空間づくりに関われるよう、余白を多く残している。
Location : Osaka
Type : Hair Salon
Contractor : Kawasaki Shoten
Collaborator : PMC / Lighting
Photos : Yoshiyuki Hirai